メール設定サンプル
設定サンプル ユーザとエイリアスの発行など、メールサーバの運用ポリシーはお客様に委ねられることになりますが、ここでは効率的なメールアドレスの発行方法を、具体的な例を挙げて解説します。
社員毎やメールアドレス毎にユーザIDが単純に発行されるケースが多いのですが、ケースによってはあまりお薦めできません。 ユーザとエイリアスの使い分けを的確におこなってください。
表1.は、サービス開始時に発行される「登録完了のお知らせ」からの抜粋です。
表1. 設定シート
会社名 | 株式会社カンパニー |
使用ドメイン名 | company.co.jp |
SMTPサーバ | mx.company.co.jp |
POPサーバ | po.company.co.jp |
メール管理用ホームページ | http://po.company.co.jp:81 |
表2.は、この会社が実際に使用したいメールアドレスを書きだしたものです。
この例では利用者は4名ですが、用途によって7つのメールアドレスを使い分けようとしています。
表2. メールアドレス一覧
使用するメールアドレス | 用途 | 受取人 | 作成種別 |
---|---|---|---|
info@company.co.jp | 会社の代表アドレス | 全員 | エイリアス |
sales@company.co.jp | 営業部用アドレス | 佐藤、島村さん | エイリアス |
webmaster@company.co.jp | ホームページ管理者用 | 鈴木さん | エイリアス |
sato@company.co.jp | 個人用 | 佐藤さん | ユーザ |
tanaka@company.co.jp | 個人用 | 田中さん | ユーザ |
suzuki@company.co.jp | 個人用 | 鈴木さん | ユーザ |
shimamura@company.co.jp | 個人用 | 島村さん | ユーザ |
表3.は管理用ページで作成しなくてはならない「ユーザ一覧」です。
表3. 作成するユーザ名
作成するユーザ | 利用者 | POPアカウント |
---|---|---|
sato | 佐藤さん | sato@company.co.jp |
tanaka | 田中さん | tanaka@company.co.jp |
suzuki | 鈴木さん | suzuki@company.co.jp |
shimamura | 島村さん | shimamura@company.co.jp |
表4.は管理用ページで作成する「エイリアス一覧」です。
表4. 作成するエイリアス
作成するエイリアス | 宛先 |
---|---|
info | sales@company.co.jp, tanaka@company.co.jp, suzuki@company.co.jp |
sales | sato@company.co.jp, shimamura@company.co.jp |
webmaster | suzuki@company.co.jp |
このようなエイリアス設定をすることによって、info@company.co.jp 宛てに出されたメールは全員に、sales@company.co.jp
宛てに出されたメールは佐藤、島村さんにというように、効率的なメールの使用が可能となります。
エイリアスの宛先として使用できる文字数は128文字までとなっていますので、宛先が多い場合には、グループ分けをしたエイリアスを複数作成するなどの対策も必要です。
複数のメールアドレスを使用する場合には、エイリアスの使用をすることによって、各自が自身のメールボックスのみをチェックすれば良いので、メールチェック時の無駄なトラフィックや時間を減少させることができます。
自分宛てに届いたメールを携帯端末にも転送する
佐藤さんは外出が多いため、通常は会社のパソコンで受信しているメールを、携帯電話にも転送することにしました。もちろん、携帯電話に転送したメールは、会社のパソコンでも受信受け取りたいのです。
この場合には、佐藤さん自身がWEBメール機能を使用して、自身のメールボックスの転送設定をおこないます。
設定内容は「., satoxxxx@xxx.docomo.ne.jp」となりました。
詳細はこちら。
複数のパソコンでメールを使う
上記設定で利用していましたが、田中さんと鈴木さんから「複数のパソコンでメールアドレスを使用したい」という申し出があったので、設定を変更することにしました。
使用しているメールアドレス | 用途 | 利用者 | 利用場所 |
---|---|---|---|
tanaka@company.co.jp | 個人用 | 田中さん | 会社、自宅 |
suzuki@company.co.jp | 個人用 | 鈴木さん | 会社、自宅、外出用ノートパソコン |
会社、自宅などでそれぞれ全てのメールを受信する場合には、パソコン毎にメールボックス(すなわちユーザID)を作成する必要があります。
1つのメールボックスを複数箇所で利用すると「よくある障害と対策」に記載されている障害が発生する可能性があります。
パソコン毎に発行するユーザIDは、エイリアスの宛先として指定するだけなのでどのような名前でも構いません。
メール送信をしたときに相手に見えるメールアドレスはメーラの設定に依存します。
メーラに設定するメールアドレスを tanaka@company.co.jp とすることにより、相手には「tanaka@company.co.jp」から送られてきたメールとして認識されます。
作成するユーザ | 利用者 | メーラに設定するメールアドレス | POPアカウント |
---|---|---|---|
tanakaoffice | 田中さん(会社用) |
tanaka@company.co.jp | tanakaoffice@company.co.jp |
tanakahome | 田中さん(自宅用) | tanaka@company.co.jp | tanakahome@company.co.jp |
suzuki1 | 鈴木さん(会社用) | suzuki@company.co.jp | suzuki1@company.co.jp |
suzuki2 | 鈴木さん(自宅用) | suzuki@company.co.jp | suzuki2@company.co.jp |
suzuki3 | 鈴木さん(ノートパソコン用) | suzuki@company.co.jp | suzuki3@company.co.jp |
今まで使用していたユーザIDは削除して、エイリアスに変更します。
削除するユーザ | |
---|---|
tanaka | エイリアスに変更 |
suzuki | エイリアスに変更 |
作成するエイリアス | 宛先 |
---|---|
tanaka | tanakaoffice@company.co.jp, tanakahome@company.co.jp |
suzuki | suzuki1@company.co.jp, suzuki2@company.co.jp, suzuki3@company.co.jp |