サービスメールフィルタ
インターネットサービスの提供するメールフィルタ(以下、INET-MF)は、電子メールによる個人情報等の機密情報の漏洩防止や、社内外で送受信された電子メールの保存を行う電子メールセキュリティサービスです。
機能詳細
高機能フィルタリング機能
中継メールを予め設定されたルールに基づき、リアルタイムに検査を行います。ルールの設定において、キーワードの出現頻度によってもアクションを変更できるため、柔軟にフィルタリングルールを設定することができます。また、ヘッダ情報の有無によってもフィルタリングを実行することができます。
さまざまなファイルに対応した添付ファイルの検査機能
Microsoft Office製品を始め、PDFファイル等の添付ファイルの検査ができます。この機能により、Excelなどで添付されたデータをも検査し、情報漏洩の防止を実現します。
対応ファイル形式:MS-Word、Excel、PowerPoint、一太郎、OASYS、RTF、PDFなど
内部から外部に対して送られるメールに対してのBCCフィルタリング機能
今まで、BCCはメールヘッダには含まれないため、BCCをフィルタリングの条件とすることができませんでした。そのため、情報漏洩防止のため、送信メールに上司をCCに入れるといったポリシーが使用されていました。しかし、CCの場合受信者にメールアドレスが通知されてしまうため、受信者に上司のメールアドレスを伝えたくない場合の対応ができませんでした。新バージョンでは、BCCを含んだメールもフィルタリングすることが可能になります。これにより、上司のメールアドレスをBCCに入れるというポリシーの設定が可能になり、不必要に上司のメールを外部に漏らすことを防止します。
※INET-MFでは、メールの送信先(Envelope To)に記されているメールアドレスのうち、宛先(To)にもCCにも記されていないメールアドレスをBCCと判断いたします。
管理権限委譲(マルチアドミン機能)
大きな組織では、組織内全てのメールを1ヶ所で管理することは困難です。さらに部門や部署ごとにフィルタリングのポリシーが異なる場合、フィルタリングのポリシーの設定も相当な作業負荷になってしまいます。INET-MFでは、システム管理者から、メールグループの管理者に設定の一部を委ねることができます。この機能により、さまざまな規模の組織にも柔軟に対応することができシステム管理者の作業負荷を分散することができます。
フィルタリングルールの階層化に対応
今までフィルタリングルールを作成する場合、対応のメールグループ毎にルールを設定する必要がありました。当バージョンでは、フィルタリングルールを階層的に配置し、たとえば最初に全社ルールでチェックし、全社ルールにマッチしなかったものを部門ルールに適用するといった設定ができます。これにより全社共通ルールを変更する場合複数のルールを再設定する必要がなくなりました。
管理者操作ログ機能
組織が大きい場合、作業の負荷分散のため、複数の管理者を置くケースが大半になります。管理者数が増えれば増えるほど不正を行う管理者の出てくる可能性や誤操作の確率が高くなります。INET-MFでは、管理者の行った操作ログを保存し、万が一の事態に備えることができます。
全ての電子メール及び検査ログをアーカイブ
過去に送受信したメールが原因でトラブルが起こった場合、その電子メールが削除されてしまっていては、原因の究明ができません。しかし、全てのメールを保存することにより、無用なトラブルの回避や、トラブル発生時に迅速な対応が実現できます。法的証拠能力を持つ電子メールの保存は、将来起こり得る問題への重要なリスクヘッジとなります。また、保存されたメールは全文検索可能なため、保存メールの検索もスムーズに行えます。
アーカイブメールの復元(再送)機能
誤った操作やトラブル等でクライアントからメールが削除されてしまった場合、そのメールを検索しINET-MFで復元し再送することができます。
アーカイブサーバーの複数台構成への対応および串刺し検索の実現
アーカイブサーバーの複数台構成へ対応しさらにそれらサーバーに対して、串刺し検索を可能にすることで、検索のパフォーマンスを落とすことなく大量のメールもしくは長期化のメールの保存が可能になります。また、アーカイブサーバーの複数台構成の対応により、1時間あたり5万通以上の処理も可能になります。
アーカイブメールインデックス作成時間の高速化
一日に大量のメールが送受信される場合、全文検索を可能にするインデックスの作成時間もより長く必要となってしまいます。アーカイブメールのインデックス作成時間を従来に比べ2倍〜5倍のスピードで行うことができるようになり、大量のメール流量がある大規模なお客様も安心してご導入いただけるようになりました。
アーカイブのバックアップ機能
アーカイブ(保存)したメールデータのバックアップ、および世代管理をインターフェース上から行うことができます。これにより、大切なメールデータの消失を未然に防ぎます。また、データ復元した場合も新たにインデックスを作成する必要なく、復元後すぐに検索等作業を行うことができます。
アーカイブメールの非改ざん証明機能
いくらメールが保存されていても、そのデータが外部もしくは内部から改ざんが可能であってしまったら、そのメールの信頼性は著しく低下してしまいます。 INET-MFでは、アーカイブ(保存)されたメールが完全であるということをチェックする非改ざん証明機能により、メールの信頼性を向上します。
クラスタソフトウェアと連携
クラスタソフトウェアと連携し、二重化することで、障害時の復旧速度を向上することができるようになります。
※別途クラスタオプションのご契約が必要です。